2020年10月20日 火曜日 14:38
前回は主に、自分の納得できる主治医をどのように見つけるかについての話をしました。そこで今回は、私たちの周りにどのような医療機関があるかについて簡単に説明し、それらをどのように利用するべきかをお話させていただきます。
まずは、主治医オフィスとの関係についてです。特別病気がなくても、年に一度は身体検査と健康管理の相談のため、主治医を訪ねてください。そのようにして、主治医の先生、そしてスタッフの方々と顔見知りの関係にあると、何か体に異常が感じられたときなど、それほど遠慮せずにアドバイスを受けられると思います。主治医の先生に直接話すことが出来なくても、スタッフの方が適切な意見で取り次いでくださるようなオフィスが理想です。
次に知っておくべきことは、救急外来です。体が急に苦しくなった時などは、主治医にアポイントメントをとる時間がありません。そのような場合は、直接救急外来へ行くことをお勧めします。特に、呼吸困難、体の部分的な麻痺、失神、突然の胸の痛みなどがある時は、躊躇せずに救急外来に行くようにしてください。救急外来も主治医と同様に、ある程度は自分で選択できます。自宅の近所にあるいくつかの救急外来についての知識を持ち、いざという時にはここにお世話になりたいというところを決めておいてください。
救急外来へは自分で行く以外に、家族や知り合いに連れて行ってもらうこともできます。しかし、呼吸困難や、麻痺、意識の変化などがある場合は、救急車を呼ぶべきです。救急車をお願いすると、患者さんの居る場所から一番近い施設に運ばれますので、かならずしも自分の願った救急外来には行けないかもしれませんが、命に関わる症状がある時には、一刻も早く救急隊に診てもらい、救急外来へ運んでもらうのを何よりも優先しなければいけません。
Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH
1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)
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