2019年6月20日 木曜日 16:10
私は、会議と言う名目でハワイに滞在することがありますが、以前訪問したニューヨークと対照的で気持ちがとてものんびりとして、毎日6ヶ月ぐらい寿命が伸びていくような気分です。
確かに、神経、筋肉、血管などが再生されているのを感じます。忙しくしているとき、身体がパンクしそうになっても気付かず、つい必要以上の無理を身体に強いていたのかもしれません。きっと読者の皆様の中には同調される方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
働き盛りで仕事が良くできエネルギーいっぱいの方々は「今、ちょっと大変だけどまだ平気。それに今休めば会社が困る」と言い、身体の危険信号を無視していないでしょうか。
当たり前の事ですが、身体は確かに休養を必要とします。私たちは仕事で身体を使う他、食事をして栄養を取り廃棄物を出すのが不可欠です。私たちの身体の細胞一つ一つも同じで栄養素を吸収し、廃棄物を出し栄養素を使って古くなった細胞を新しい細胞を取替え、臓器の壊れた部分をつくろうという事を繰り返しています。無論これらをするのに時間がかかります。これらの事はエネルギー補給とメンテナンスのようなもので、それを怠ればいうまでも無く身体は消耗してしまいます。
過労による症状は循環器、神経系のものが多いです。高血圧、胸の痛み、息切れ、手や足のしびれなどが診られたら危険信号と思ってください。イライラや異常な疲労も見逃せない症状です。
糖尿病の気のある方は血糖がコントロールしにくくなる事もあります。又、多くの方々は過労によりうつ気味になる場合がよく診られます。うつを始めとし、症状の多くは本人が気付かない時、又は無視する時があるので、周りの方々のサポート、助言がとても大切です。
忙しすぎると思われる方々、過労の症状が診られる方々は是非休養を取られ主治医と相談してください。休養は何日も取るものでなくても一日でも半日でも定期的にとられる事をお勧めいたします。出来るだけ自然に近づきストレスなどを避けてください。ギャンブルなどはかえって過労をひどくする事が多いです。バランスの良い生活を営んでください。どんなに仕事が出来ても倒れてしまったらどうにもなりません。
最後に、怠慢も身体にはよくないです。でも時には忘れかけていた身近な楽しみも思い出してのんびりしてください。それでは、次回までAloha!
Dr. Yutaka Niihara(新原豊), MD, MPH
1959年生まれ。東京都出身。
ロマ・リンダ大学宗教学科卒、同大学医学部卒。
ハーバード大学公衆衛生学修士卒。
Emmaus Life Sciences, Inc. President and CEO
UCLA 医学部教授(University of California, Los Angeles Harbor-UCLA Medical Center)
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